自分が誰に恋をするかというのは、自分の心が決めることで、自分の意志で決めることはできません。
男性が女性に恋をすることもあれば、女性が女性に恋をすることもあります。
男性が男性に恋をすることもあれば、女性が男性と別れて今度は女性に恋をすることもあります。どれも同じ恋です!
しかし、男女の恋愛の割合が多い中、それ以外の恋愛、すなわちバイセクシュアル(バイ)の恋愛がまだ受け入れられていない国がたくさんあります。
私たちの国日本でも、バイセクシュアル(バイ)の恋愛がまだ完全に受け入れられていないのが現実です。
バイセクシュアル(バイ)のカミングアウト
バイセクシュアル(バイ)をカミングアウトしたら、職場や学校で差別やいじめを受けるのではないか、家族を悲しませるのではないか、と様々な理由からカミングアウトすることに不安を抱いてしまう傾向があります。
このようにバイセクシュアル(バイ)がカミングアウトしにくい環境の中、日本でバイセクシュアル(バイ)が恋愛するというのはとても困難なことです。
日本の人口の約13人に1人はLGBTと私たちの身近には意外とたくさんのLGBTがいるのにも関わらず、LGBTのカップルを見かけることはほとんどありません。
公共の場でも手をつながないで歩いたり、見つめあったりボディータッチをするのを控えたりと、LGBTのカップルの中には人目につかないようにする人が多いからです。私もその一人でした。
普通にデートをしたいと何度も思いましたが、やはり人目が気になってしまうのでした。
バイセクシュアル(バイ)の出会いとデート
バイセクシュアル(バイ)が出会いを求めたりデートしてはいけないという決まりはないのに、心のどこかで、自分の恋愛はなにか間違っているのではないかと思っていました。
自由に恋愛すらできないのですから、バイセクシュアル(バイ)が日本で結婚を考えるのは難しい状況と言えます。
法律的にもまだLGBTの結婚は認められておらず、今後議論が進んでくれるのを祈るしかありません。
バイセクシュアル(バイ)である私は、付き合っていた女性と無理やり別れる決断をしました。
今までお付き合いした人の中で一番長い期間を過ごしたのが彼女でしたが、どうしても家族に言う勇気がなかったこと、また結婚したいのに法律上できないことが別れる理由でした。
もし日本のLGBTへの認識が今より少しでも深まり、法律も整えば、きっと私たちのように恋愛や結婚をあきらめるバイセクシュアル(バイ)も減ると思います。
日本でバイセクシュアル(バイ)が唯一恋愛しやすいと感じるのは、その出会い方だと思います。
人目につかないようにと意識するあまり、バイセクシュアル(バイ)の出会い方も人目につかないSNS上の出会いが増えてきました。
海外の国々のように、ゲイパレードやクラブなどのイベントも増えつつありますが、やはり公共の場で堂々と出会うということは日本ではまだまだ珍しいケースだと思います。
バイセクシュアル(バイ)専用の出会い系アプリ
SNSではバイセクシュアル(バイ)専用の出会い系アプリも存在し、登録するだけで同じバイセクシュアル(バイ)の人達と出会うことができます。
一見難しそうなバイセクシュアル(バイ)の出会いですが、実は比較的簡単に、そしてLGBTコミュニティ内ということもあり差別的な目もなく安心して出会うことができます。
しかしながら、やはり誰もが人目を気にせず恋愛ができる国になってほしいというのが私の願いです。
日本でも早く同性婚が合法化され、バイセクシュアルがカミングアウトしやすい、誰もが住みやすい国になってくれることを願っています。